コンサートスタッフのアルバイトで得たことを書いています

コンサートスタッフのアルバイトについてみなさんに知ってもらうためにブログ設立しました。

ジャニヲタの姉からコンサートスタッフのアルバイトのことブログに書いてみれば?と言われて


このブログの記事を姉から見てみ?と言われ、読んでみた。私はジャニヲタではないが、姉が関ジャニ∞のファンいわゆるeighterで、ときどき「このブログ読んで〜おもしろいから~」と言われることは、多くあった。

そして、私は今20歳の大学2回生であり、大学1回生のときから、コンサートスタッフでアルバイトをしている。
コンサートスタッフのアルバイトの中でも、私は物販ではなく、運営などと呼ばれる会場の中で、仕事をするタイプのコンサートスタッフだ。
上の記事でもあるように、物販のアルバイトは、相当きついものがある。私の友人は、稼げるからという理由で物販のアルバイトをしているが、アルバイト中はストレスしかないと苦言している。
その点、運営スタッフは、物販ほどのストレスはない。だが、ときどき引くほどのファンがいると、話は別だが…笑

前置きが長くなったが、まず私がこの記事を書こうと思ったのは、やはりスタッフにしか知らないことが多い、そして、ファンの人が誤解していること、理解してない部分がとても多いと思ったからだ。

ここから読み進めるにあたって、こんなこと聞きたくなかった!夢壊れるわ!と思う方もいるかもしれないが、あえて書きます。読んだ後に後悔させてしまったら、ごめんなさい。それを覚悟の上で読み進めてください。

この2つの点を主に話していきます。
1、公演の終了時間について
2、銀テープについて

1、公演の終了時間について
よく聞くのが、「今回Wアンコールなかったね〜」「最後の最後に出てきてくれた!」など、公演終了時間に関わることだ。

まず断言できることは、急遽行われるアンコールなどということは、ほぼない!99%ない!セットリストと呼ばれる曲順は、細かく決められていて、この時点で何曲目まできている、など本当に細い。アンコールなのか、Wアンコールなのかも決められている。少しでもズレてくると、スタッフ側の慌てようがやばい。だが、歌は歌わずに挨拶だけ出てきてくれた場合などは、本当に急遽出てくれた可能性が高い。

「コンサートというものは、ほぼ赤字」と、スタッフの方が教えてくれた。そのスタッフは、アーティストにつく専属のスタッフさんで、とても仲良くなったので、たくさんのことを教えもらった。


「コンサートはファンを増やすため、ファンに喜んでもらうためにあり、儲けはない」と言っていた。

コンサートをするためには、その会場を借りる会場料金、電気代、水道代などかなりの大金がかかる。その中でも一番高いのは、人件費だそうだ。人件費は、本当にバカにならないらしい。そこから、会場の終了時間に繋がるのだ。どこがだよ?!と思いのあなた!それが繋がるんです!

会場料金は、1日何円と言うより、何時間借りて何円ということが多い。コンサートの2、3時間だけではなく、コンサートの舞台などを解体する時間すべてを含んで、何十時間と借りている。

コンサートが長くなればなるほど、解体する時間が長引く→決められた時間内に解体しなければならない→アルバイトを増やさなければならない→アルバイトの帰る時間が遅くなる→人件費(給料)が増える→スタッフ困る→公演時間に制限がある!という状況になる。

ジャニーズでは、コンサート会場内からお客さんが全員出ないと解体作業ができない。そこは、かなり徹底されていて、きつくいわれる。なので、スタッフが大きな声で客出しと呼ばれることをするのだ。お客さんが会場内に居座るのは、本当にタチが悪いので、やめてほしい。できるだけ会場内を早く出て、会場外などで居座ってほしい。円滑に解体、清掃を行うためにお願いしたい。

2、銀テープについて
コンサートの中盤や終盤にかけて出るのが銀テープと呼ばれるもの。これは、どのアーティストでも、ほとんど演出に使われていると言っても過言ではない。そして、そのときもし自分が会場内の仕事についていたら、お客さんに渡してほしいと言われる。

だが、ジャニーズを除いて。スタッフの方にジャニーズのときは、できるだけ銀テープは触らない。配らなくていいと言われた。なぜだ?と私は思ったが、それは身をもって体験するのであった。これは去年のKATーTUNのコンサートでのアルバイトの話だ。

そのとき、私は偶然会場内の仕事で、スタッフさんからあと何曲後に銀テープ出るからと言われ、覚悟をしていた。そして、銀テープが出た途端、私の目の前に落ちていく銀テープめがけて多くの人が走り向かってくる。拾って渡してあげようなんて、出来るわけないと思い、さっきスタッフさんが言った意味が分かった気がした。

そして、アリーナ、スタンド関係なく、ほとんどの人がステージのKATーTUNではなく、銀テープを見ている。私が感じたのは、銀テープを剥ぎ取っていく状況は、地獄絵図でしかない。

みなさんが思っている何十倍も怖い顔で、銀テープを取っていること。
そして、ステージにいるKATーTUNが「銀テープばっかみんなよ」と、本気で思っているんだろうということ。

アルバイトの私でさえ、あの光景を見て思うのだから、ステージで見ていたら、どんなに酷な状況なのだろうとも思う。

銀テープなんかに目もくれず、ステージのKATーTUNを見ることをしたら、それはきっとかなり印象に残ると思う。
これは、トロッコでファンの周りを通る時にも通じると思った。団扇でアピールしたり、髪を盛ったり、ペンライト振り回したりするよりも、黙ってその人を見ることが、かなり目立つということ。
たくさんの現場でアルバイトをしてきたが、そういう人のほうが目立つと実感する。

ここまで1、2という2つの点で話を進めてきたが、これは私がアルバイトをした際のことで、全てがこれではないということは重々承知して頂きたい。
でも、これが現状のうちにあるということを知ってもらいたい。

そして、コンサートスタッフのアルバイトは楽しいが、専属のスタッフの方は本当に大変だと思う。よくコンサートの最後に、「スタッフにも拍手~」というものがあるが、そこでスタッフの方には、大きな大きな拍手をしてあげたいと私は思う。